こんにちは。RingaYogaの土屋千尋です。
今日は、RingaYogaがどのようにできたのか、その物語を少しずつお話ししたいと思います。
スタジオがオープンしたのは2023年冬。
夫が営む小さなパン屋「カタニデベーカリー」の2階を改装してつくりました。
レッスンのあとに1階でパンを買って帰られる方も多く、パンとヨガの香りがゆるやかにつながり、訪れる方それぞれの暮らしに溶け込むスタジオになっています。
でも、最初から今のような空間だったわけではありません。
(改装前の2階)
ここは長い間、中華料理屋さんとして地域の方に愛されてきた場所。
2階は和室で、壁や天井には年季が入っていて、「このままではヨガスタジオとしては難しいなぁ…」というのが正直な気持ちでした。
そんなとき、大家さんが「自由に変えていいですよ」とおっしゃってくださいました。
色々とお話を進めながら、ついに「ここをヨガスタジオにしよう!」と決意しました。
お願いしたのは、新座市の「五十嵐工務店」さん。
予算も限られていたのですが、親身になって相談に乗ってくださり、私のイメージを丁寧に聞いてくださり、形にしてくださいました。
私は「古い建物ならではの木の味わいも残したい」という思いがあったので、その気持ちを大切にしながら工事を進めていただきました。
和室は洋室に変えつつ、大黒柱や木枠の存在感は残す…。
そのバランスを取っていただいたことで、古さと新しさがほどよく調和した空間になっていきました。
そして私がどうしてもやってみたかったのが「漆喰(しっくい)塗り」。
漆喰は自然素材で、昔からずっと憧れていました。
講習会にも足を運び、知れば知るほど「ヨガスタジオにぴったりだ」と感じたのです。
漆喰の魅力はたくさんあります。
・化学的な匂いがしないこと
・湿度を調整してくれること
・抗菌作用があるので清潔に保ちやすいこと
・自然素材だから、安心感があること
ヨガをする空間だからこそ、呼吸が気持ちよくできる環境にしたい。
そんな思いもあって、自分の手で漆喰を塗ることを決めました。
でも、私はDIY経験ゼロ。
ペンキも塗ったことがないほどでした。そんな私がいきなり漆喰に挑戦するなんて、本当に大丈夫なのか…。
それでも、「自分の手で空間をつくる」という思いが背中を押してくれました。
工務店の五十嵐さんにアドバイスを頂きながら、最初に取りかかったのは、古い壁紙や砂壁を剥がす作業。
これが想像以上に大変でした。
カッターやヘラを手に、ひたすら壁と向き合う毎日。削るたびに白い粉が舞い、腕も腰も疲れる。
でも少しずつ壁がすっきりしていく様子に、いつの間にか夢中になって作業をしていました。
暑い季節だったこともあり、汗をかきながら作業をする日々。それでも確実に一歩ずつ進んでいる実感が励みになりました。
こうして、下地の準備が整いました。
次はいよいよ「漆喰塗り」に挑戦!
初めてコテを手にしたときの緊張感や、壁が真っ白に変わっていく感動、そして完成までの道のり。
次回はその後半戦をお届けします。
床・天井・階段などの内装の工事が終わったところ
我が家のボーイズもお手伝い♪
🌿次回の「後編」では、完成したスタジオの全貌や、今のRinga Yogaに込めた思いを綴ります。
少人数制で一人一人に合わせた丁寧な指導を行なっています
スタジオは新座市のカタニデベーカリー2階にあります。
周辺には薬局、衣料雑貨店、スーパーもあり、ヨガの後にはお買い物にも便利です♪